東京コンクールデレガンス - 出品車両紹介 - D5 1971 Michelotti Matra Laser (One-Off)

D5 1971 Michelotti Matra Laser (One-Off))



ミケロッティ・マトラ・レーザーは "プリンス・スカイライン・スポーツ" や "日野コンテッサ1300" のデザイナーとして、わが国とも縁の深かったイタリアのストゥーディオ・ミケロッティ(Studio Michelotti)が、1971年に一品製作したデザインスタディ(習作)。この年のジュネーヴ・ショーに於いて、同社のデザイン力をアピールするコンセプトカーとしてデビューしたのち、外観に若干のモディファイを加えた上で翌1972年のモントリオール・オートサロンにも出品された。その内容は、フランス製のミッドシップスポーツカー、マトラM530のコンポーネンツを流用して、専用のボディを架装したものである。
そのスタイリングは典型的な1970年代イタリアンスーパーカーのそれであり、極端なウェッジシェイプとされている。全高はわずか1080mmという、驚くほどに低いプロポーションを誇る一方、ボディ剛性と冷却水路の確保のために深いサイドシルを与えられていることから、この時期のストゥーディオ・ミケロッティの手がけた多くのデザインスタディと同じように、ガルウィングタイプのドアを備えている。2009年から38年前のデザインであるにもかかわらず、どこか未来的な印象が感じられるのは、このガルウィング・ドアの影響が大きいだろう。
全世紀末頃までは日本の有名な自動車博物館に展示されていたが、その後は長らく水面下に隠れ、自動車史の表舞台からは事実上姿を消している状態にあった。実際、イタリアのミケロッティ家当主、開祖ジョヴァンニの子息であるエドゥガルド・ミケロッティ氏も、長らくこのマトラ・レーザーの消息を探していたという。つまり、今回の東京コンクール・デレガンス2009への出品は、実に十余年ぶりの "発掘" となるのである。
  • Last update: 13 Sep 2009.  
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