アバルト207Aは、経営破綻したチシタリア社をカルロ・アバルトが引き継ぎ、自らの会社を興した創成期の作品。自製の鋼板フレームに、フィアット1100/103用コンポーネンツを高度にチューンして搭載した、純粋なレーシングスポーツである。1955年から製作された207Aは、戦前・戦後を通じて活躍したイタリア人スタイリスト、マリオ・フェリーチェ・ボアーノが独立して興した会社 "カロッツェリア・ボーノ" 社製のバルケッタボディを持つ。当時の自動車デザインにも大きな影響を与え、今なお「アバルト史上最も美しいモデルのひとつ」と賞賛されている。