【フェラーリ・クラブ・オブ・ジャパン創立20周年記念コーナー】
FIAが1980年代に向けて施行したグループBのホモロゲーションを獲得すべく、1984年から308GTBをベースに製作したモデル。現代のエンツォに続く "スペチアーレ" の系譜の開祖である。歴史的傑作250GTOの場合と同じく、GTOの "O" は "ホモロゲーションを受けた" という意味のイタリア語 "omologato" のイニシャルである。308GTBのホイールベースを130mm延長、グループCカー、ランチアLC2用にフェラーリが設計・製作したV8ツインターボユニットを大幅にデチューンした上で縦置きに搭載した。308GTBも手掛けたピニンファリーナのレオナルド・フィオラヴァンティが308ベースにリデザインしたベルリネッタ・ボディは獰猛なまでのワイルドさと妖艶なエレガンスが不思議な調和を見せる魅力的なものである。リアフェンダーには250GTOのそれをモチーフにしたスリットが入るなど、ディテールの演出も実に心憎い。ヒットメーカーとして知られるフィオラヴァンティの作品の中でも、おそらく最高傑作のひとつと称されているマスターピースである。