東京コンクールデレガンス - 出品車両紹介 - 1924 W.O. Bentley 3 litre

1924 W.O. Bentley 3 litre)



【テーマ展示:旧 白洲次郎 車】
今や空前のブームとなっている白洲次郎氏は、のちに首相となる畏友・吉田茂氏に請われてGHQとの折衝に当たった人物。敗戦で事実上の壊滅状態にあった日本を、独立国としての尊厳を保ったまま立て直すとともに、戦後の飛躍的な復興の基盤を作った功労者である。また、「歴史上の人物で最も格好いい日本人の一人」と称され、男女を問わず日本中のファンから尊敬されている。中でも、我々クルマ好きを最も魅了するのは次郎の「オイリーボーイ」な側面。英・ケンブリッジ大学在学中に、彼はベントレー3リッターとブガッティT35という、凡そ学生には似つかわしくない超高級スポーツカー/レーシングカーを愛用していたのだ。そして今回、東京コンクールデレガンスに特別展示されるベントレー3リッターは、白洲次郎の留学中の愛車そのものである。"#653" のシャシーNo.を持つこの車は、次郎が愛用した当時の登録ナンバー「XT7471」が今でもそのまま残されている。
このクルマを介して、白洲次郎は多くのものを得た。まずは生涯の友。7世ストラトフォード伯ロバート・セシル・ビング(愛称ロビン)である。そして、もうひとつ挙げるべきは揺るぎない信条(プリンシプル)。同じベントレー愛好家として、当時の英国の上流階級に属する最先端の若者たちと親しく交流したことで、持てる者の為すべきこと、次郎が常々口にしたという "ノブレスオブリージュ" の精神を、肌で学ぶことができたのである。
次郎の帰国後、英国の愛好家たちに大切に乗り継がれてきたこのクルマは、戦後ヴァンデン・プラのル・マン仕様ボディに改装。エンジンも4 1/2リッター用4398ccに載せ換えているが、次郎が愛用していた当時とまったく変わらない威厳を備えている。白洲次郎に揺るぎない "プリンシプル" を与えた愛車を、あなたの目で確かめていただきたい。
  • Last update: 14 Sep 2009.  
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