マセラティ歴代ストラダーレ(ロードカー)の中でも最高傑作のひとつと称されるギブリは、1966年に発表された。当時、世界最速のタイトルを争ったライバル、フェラーリ・デイトナやランボルギーニ・ミウラと比べると直線的に見えるが、鋭いエッジと優雅な曲面が巧みに使い分けられ、全体的には流麗なシルエットを描く上品なスタイルとなっている。ボディはフォードに吸収される直前のカロッツェリア・ギア製で、デザインはベルトーネから移籍した直後のチーフスタイリスト、ジョルジェット・ジウジアーロが担当した。デザインバランスの巧さは、今も変わらぬ字氏あー路デザインの特徴であり、このギブリをしてジウジアーロのスーパーカー最高傑作とする声も多い。特にスパイダーは、クーペの1149台に対して僅か125台しか製作されていないことから、現在では極めて稀少なコレクターズアイテムとされている。この個体には、さらに貴重なハードトップも装着される。