発表当時、世界最速車の座を争った超高級スポーツカー、DB4サルーンをベースに、ホイールベースを約13cm短縮して完全な2シーターとした、レーシングユース向けエボリューションモデル。1959年から75台が製作された。DB4譲りの直6DOHC3.7リットルエンジンは、ヘッドのツインプラグ化、3基のツインチョーク・ウェバーキャブレターなどで302psまでチューンアップされている。ボディは標準DB4と同様に伊・トゥーリング社デザインで、同社特許のボディ構築法 "スーペルレッジェーラ" にて架装される。スペック上ではDB4サルーン比で約80kg程度の軽量化に過ぎないが、ボディに使用されるアルミパネルは明らかに薄く、スペックの差以上の高性能と軽快なハンドリングを実現していた。プレクシグラスのカウルドヘッドライトや、計器版のメーター配置などはその後の標準型DB4/5/6にも生かされるなど、DB4GTはDBシリーズ全体のシンボルというべき存在であった。