SS1は、1931年のロンドンモーターショーにて発表されたスワロー社(1933年にSS社に改称。のちのジャガー)初のオリジナルモデル。このモデルで、スワロー社は従来の二輪車用サイドカー/改造車コーチビルダーから本格的な自動車メーカーへの脱皮を図った。このSS1の特徴は2つ、ボディスタイルと価格である。そのスタイリングは、スマートにデフォルメされた往年のカタログイラストを思わせる超ロングノーズ&ロールーフで、ベントレーやラゴンダなど当時の超高級車のごとく極めて華麗なプロポーションを誇示していた。しかもその一方で、販売価格はそれら高級車の半分、あるいは3分の1に過ぎなかったのだ。ジャガーの開祖、ウイリアム・ライオンズの目論みは見事に当たり、低価格と美しいスタイルのSS1は大きなヒットを呼ぶことになる。ボディタイプはこの4ライト・サルーンのほか、ドロップヘッド・クーペや流線型のエアラインクーペもチョイスできた。