1929年にデビューしたファンタムIIは、第二次大戦前のロールス・ロイスが誇る最高級車 "40/50HP" 第3世代にして、最高傑作とも呼ばれているモデル。フォーマルだが重厚な雰囲気のボディが多かった初代ファンタムに比べ、ファンタムIIでは低くスリムなシャシーを利して、極めてスマートで軽快なボディが架装された。また、長短2種のホイールベースが用意される標準型のほかに、シャシーをさらに低めて強化した上、若干パワーアップしたエンジンを搭載する大陸旅行用のグランドトゥアラー "コンティネンタル" も製作された。コンティネンタルについても長短2種のシャシーが用意された。今回の出品車であるカールトン製ドロップヘッド・クーペのような2シーター・オープンや、スタイリッシュなスポーツサルーンなど、パーソナル色の強いボディが架装されたファンタムIIコンティネンタルは、約一世紀にも及ぶR-Rの歴史上でも特に魅力的なモデルとされている。