名匠ヴィットリオ・ヤーノに、世界トップクラスの自動車エンジニアの地位をもたらしたアルファロメオ6C1750シリーズは、イタリアン・ヴィンテージスポーツの最高傑作。当時最新のアルファロメオ・グランプリカーのテクノロジーを贅沢に投入、市販車としては極めて高度なDOHC6気筒エンジンを搭載した。特に、初期シリーズの中でも最高性能版の6C1750SS(スペール・スポルト)にはルーツ式スーパーチャージャーが搭載されて、当時のこのクラスの市販スポーツカーとしては破格の85psを達成、ミッレ・ミリアやアルスターTTをはじめとするロードレースで素晴らしい活躍を見せた。また、6C1750SSと後継の1750GSはオートモビル・デザインの点でもエポックメイキングなモデルで、特にこのザガートあるいはトゥーリング製のレーシングスパイダーは、持ち前の華麗な美しさから、当時のライレーなどヨーロッパ中のスポーツカーに多大なる影響をもたらしている。