20世紀初頭、最高の自動車を造ろうと夢見たヘンリー・ロイスと、それに賛同したチャールズ・ロイスが設立したロールス・ロイスが、設立から僅か3年目にして送り出した名車。"The Best Car in the World" ことロールス・ロイスの名を世界に知らしめた傑作中の傑作である。当初は課税馬力を車名とする創立以来のR-Rの慣例にしたがって "40/50HP" と名付けられたが、1908年に全身銀色のペイントとメッキで飾られた一台のトゥアラーを仕立て、ロンドン~グラスゴー間の公道をノンストップで15,000マイル走破するというトライアルに成功したエピソードから、その際の車両のボディカラーとまるで幽霊のように静かでスムーズな走りにちなんで、有名な "シルヴァーゴースト" の愛称で呼ばれるようになった。ロイスの信念の結晶とも言えるシルヴァーゴーストには、細部に至るまで入念な設計と工作が施され、その高い品質や耐用年数は驚異的なレベルが実現されていた。