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開催概要

特別展示 INFINITI ESSENCE インフィニティ・エッセンス

インフィニティ・エッセンス

インフィニティのコンセプトカー“エッセンス”は、日産のプレミアムブランド、インフニィティが1989年からアメリカを舞台に販売を開始して以来、20周年を迎えたことを記念して製作された。
昨年3月ジュネーブショーでワールドプレミアが行われたのち、翌4月にはイタリアのコンコルソ・デレガン ツァ・ヴィラ・デステにも出品されている。

パワートレーンは、440psを発生する3.7リッター“VQ37”ツインターボチャージャー付きガソリンエンジンを搭載。フロントのエンジンとトランスミッションの間に配置された新開発の3Dモーターを組み合わせた“パ ラレル・ハイブリッドシステム”により、総出力は600psに達する。また、モーター用二次電池にはリチウムイオンバッテリーを採用。回生ブレーキも装備され、制動時にはバッテリー充電される。低速域や低負荷域ではモーター単独での走行も可能だ。つまり、パフォーマンスは完全にスーパーカーの領域でありながら、当代最新のエコロジー性をも獲得しているのである。

世界の最先端を行くメカニズムもさることながら、インフィニティ・エッセンスの“エッセンス(本質)”は、やはりデザインにあると見るべきだろう。このクルマのデザインワークを自ら陣頭に立って指揮した日産自動車の中村史郎CCO(チーフ・クリエイティブ・オフィサー:デザイン担当執行重役)は、“東京コンクール・デレガンス”の特別審査員を第1回から務めるほか、中東クウェート国にて今年1月に開催された姉妹イベント“クウェート・コンクール・デレガンス”でも特別審査員を務めるなど、ヒストリックカーにも非常に造詣の深いことで知られる人物。
そしてエッセンスの基本的なプロポーションは、同氏が長らく敬愛してきた世界各国の新旧FR グランツーリズモが構築してきたセオリーを忠実に守ったロングノーズ+ファストバックだが、豊満なカーブを描く前後フェンダーに対して、直線的に仕立てたサイドウインドー下端のラインや、リヤクォーターピラーに設けられた“えぐり”は、インフィニティの新しいデザイン言語を体現したものとされた。
またその一方で、笄(こうがい)型のラジエーターグリルや、和櫛をイメージしたフロントフェンダー側面のエア・アウトレット・オーナメントなどには、日本文化独自の伝統美と艶やかさを見出すことができる。

つまり、このインフィニティ・エッセンスは、高級スポーツクーペのかたちを借りて提案されたインフィニティ・ブランドの新アイコンとも言えるだろう。そして、昨年夏のペブルビーチ・コンクールにて発表されたインフィニティM シリーズ(日本名新型フーガ)にも同じデザイン言語が用いられていることからも判るように、今後の同ブランドの方向性と将来性を提案するコンセプトカー。現代に於けるインフィニティの“エッセンス”を見事に抽出・体現したモデルなのである。

インフィニティ・エッセンス


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