東京コンクールデレガンス - 東京コンクールデレガンス公式ウェブサイト - コンクール・デレガンスについて
 
東京コンクール・デレガンス公式ウェブサイトへようこそ。
「コンクール・デレガンス(Concours d'Elegance)」という言葉については、自動車愛好家の方々にとってはすでに良く知られているかと思われますが、まだ聞いたことのない方もたくさん居られるでしょう。ここでは、コンクール・デレガンスの魅惑の世界を、簡単にご説明させていただくことといたします。

芸術と享楽のパリが世界の文化の都となり、"ベル・エポック" とも呼ばれた1920年代。かの地の社交界において、当時の最新テクノロジーの結晶である自動車を題材にした、贅沢極まりない文化イベントが大流行しました。それが「コンクール・デレガンス(Concours d'Elegance)」。湖畔のシャトーや芝生に囲まれた名門ゴルフクラブなどの美しいロケーションに、当時の最新も出るたる自動車を並べて、そのボディデザインのエレガンスと美しさを競うコンクールでした。これらは、高級車のボディがビスポーク(完全オーダーメイドによる一品または少量限定製作)だった時代ならではの贅沢極まりないイベントでしたが、これがフランス上流社会での大流行ののち、1920年代後半にはアルプスを越えて、太陽と芸術の国イタリアをはじめとする欧米各国にも波及してゆくことになりました。

フランス式のコンクール・デレガンスが、オートクチュールのドレスで美しく着飾った美女、豪壮な大型犬、そして純白のグラブをはめたショーファー(運転手)の3点が "セット" になってクルマを装飾する「総合芸術」的なものだったのに対して、「コンコルソ・デレガンツァ(Concorso d'Eleganza)」と呼ばれたイタリアでは、あくまで自動車が主役。ワン・オフ(一品製作)ないしは少数製作されたボディの美しさを競うものが主流となりました。ところが、第二次大戦を挟んだ時期にヨーロッパやアメリカの各地で隆盛を極めたコンクール・デレガンスでしたが、コストや生産性の事情からビスポークのクルマの多くが姿を消した1960年代を最後に、ほとんどのイベントが歴史の幕を閉じてしまうことになりました。しかし1980年代になって、今度はクラシックカーによるイベントへとその姿を変えつつ華麗なる復活を遂げ、21世紀を迎えた現在では最もエクスクルーシヴにして格式の高い、"大人向けのクラシックカーイベント" として、新たな黄金時代を迎えているのです。

私どもの「東京コンクール・デレガンス」は、1980年代の復活以後、世界の主流となっているイタリアンスタイル、つまりハンドメイドのクラシックカーが "主役" となるコンクール・デレガンスです。自動車という乗り物が世界の歴史に登場して以来、1970年代中頃までに製作されたクラシックカーの中でも特に美しく、学術的見地から見ても希少性の高い個体のみを一堂に集めて展示。その保存状態の美しさやオリジナル性の高さ、そして時代考証の確かさなどを、有識者からなる特別審査委員と一般来場者の皆様の投票によって競うイベントです。

現在、世界を代表するコンクール・デレガンスとしては、北イタリア・コモ湖で開催される「ヴィッラ・デステ・コンコルソ・デレガンツァ(Villa d'Este Concorso d'Eleganza)」、北米西海岸の「ペブルビーチ・コンコース(Pebble Beach Concours d'Elegance)」、そして2003年までパリ近郊で開かれていた「バガデル/ルイ・ヴィトン・クラシック」が三大コンクールとして知られ、それぞれ独自の地位を築きつつ、お互いに良き協調関係を保っています。そんな情勢の中、私たちはこれら三大コンクールにも負けないレベルのイベントを目指し、「第四の勢力」として世界に発信できるようなコンクールとすることを目的としています。また、現代の世界的コンクール・デレガンスでは最新のコンセプトカーやプレミアムカーの出品が行われる機会が多くなっていますが、東京コンクール・デレガンスにおいても、世界中のファンの間で話題を呼んでいる最新モデルの数々を展示いたします。このように、コンクール・デレガンスは自動車が本来持つアート性を現代に伝える "カーデザインの祭典" であり、このイベントの成功は、ひいては近い将来の日本の自動車デザインのレベル向上にも大いに貢献するものと確信しております。

出品車両については新旧を問わず、エクスクルーシヴ性やコンディションはもちろんのこと、その個体のヒストリーについても徹底的にこだわって厳選させていただいています。また、コンクール・デレガンスのもう一方の "要" である特別審査委員のメンバーについても、現代の日本の自動車文化、さらにはあらゆる分野のアートやカルチャーの世界をリードするような、素晴らしい有識者の皆様をお招きしていると自負しております。どうか、「東京コンクール・デレガンス」をご存分にお愉しみください。
(文:武田公実)
  • © 2007-2009 Tokyo Concours d'Elegance ®. All rights reserved.